遼陽漢墓(読み)りょうようかんぼ(その他表記)Liao-yang Han-mu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遼陽漢墓」の意味・わかりやすい解説

遼陽漢墓
りょうようかんぼ
Liao-yang Han-mu

中国遼寧省遼陽県に存在する漢墓群。 1941,42,44年に原田淑人駒井和愛らによって調査が行われている。墓には石室墓と 塼室墓があり,年代的には新より後漢にかけて造られたものと考えられる。遼陽城北西に位置する北園の後漢の石室墓が有名で,墓室内の周壁に墓主人,闕楼,雑伎,闘鶏,車馬行列,騎馬行列などの壁画が描かれていた。副葬品には家,井戸,竈,杯,奩などの副葬陶器や五銖銭が存在した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android