還国寺(読み)げんこくじ

日本歴史地名大系 「還国寺」の解説

還国寺
げんこくじ

[現在地名]徳島市寺町

てら町のほぼ中央、浄智じようち寺東隣にある。翻迷山超勝院と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来創建の時期等は不明だが、かつては板野いたの勝瑞しようずい(現藍住町)にあり、源国寺と称した。三好氏から寺領一五貫文を与えられ、下寺一五ヵ寺を有し、寺屋敷は一町七反余。客殿・庫裏鐘撞堂護摩堂などがあった(「阿州三好記大状前書」「阿州三好記並寺立屋敷割次第」徴古雑抄)。天正一三年(一五八五)の蜂須賀氏阿波入国後寺町へ移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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