邇保郷(読み)にほごう

日本歴史地名大系 「邇保郷」の解説

邇保郷
にほごう

和名抄」は諸本とも訓を欠くが、後世の文献に仁保とあることから(「東山塔頭略伝」「輿地志略」など)、ニホであろう。平城宮跡出土木簡に「野洲郡爾保郷□」とみえ、伴出した木簡の年紀から神亀年間(七二四―七二九)から天平宝字年間(七五七―七六五)までのものと考えられている。「和名抄」諸本ともに南郷北郷があったと記すが、他の文献では確認できない。邇保庄は当郷の庄園化したもので、天福二年(一二三四)八月の慈源所領注文(華頂要略)にみえる邇保寺は当郷に建立されたところからの寺号であろう。「輿地志略」が野洲郡内に仁保庄としてあげる「仁保村小田村江頭村」はいずれも日野川右岸の現近江八幡市域だが、同書は蒲生がもう郡内にも仁保村を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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