那富山墓線刻石(読み)なほやまのはかせんこくいし

日本歴史地名大系 「那富山墓線刻石」の解説

那富山墓線刻石
なほやまのはかせんこくいし

犬石・鼠石・隼人石・七疋狐などと称され、現在は墓域内に四個埋められているという。自然石に、頭部は動物、体は人身を線彫にしたもので、そのうち一つは立像で杖のようなものをつき、上部に北という文字を刻する。伴信友の「比古婆衣」によると、二つは踞像であるらしい。この像については、隼人像とする説もあり、隼人が吠声を発して門を守ることに擬して、陵墓を守るものとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android