日本歴史地名大系 「郡七山十坊跡」の解説 郡七山十坊跡こおりしちざんじゆうぼうあと 長崎県:大村市郡村郡七山十坊跡奈良期の創建と伝える寺院群をいう。しかし古代寺院の遺構や瓦の出土がなく明らかでないが、その伝承地は大村市北部に集中している。その一つ松原(まつばら)の延命(えんめい)寺は、妙宣(みようせん)寺境内から出土した天平二〇年(七四八)八月の石柱(大村市立史料館蔵)の銘に「紫雲山延命寺」とみえ、郡七山十坊の創建時期を示すというが、室町期の造立とも推定され検討を要する。また紫雲山延命寺縁起(妙宣寺蔵)によれば、天平一一年行基により延命寺が開かれ、一二坊が建立され、うち一坊が平安期に東光(とうこう)寺として独立したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by