郡頭神社(読み)こおりつじんじや

日本歴史地名大系 「郡頭神社」の解説

郡頭神社
こおりつじんじや

[現在地名]高知市鴨部

東流するかがみ川に架かる鏡川橋南詰の南方に鎮座する。祭神大国主命。旧郷社。俗に「ぐんとう」神社といい、鴨部の大黒様として信仰されている。「延喜式」神名帳にみえる「郡頭コホリツノ神社」に比定され、「高知県神社誌」などによると古くから鴨部かもべの産土神で、鴨部には賀茂姓が多く、その祖神大国主命を祀った社であろうという。賀茂氏が古くから当地を中心に住んだことは「続日本紀」神護景雲二年(七六八)一一月一八日条に「土左国土左郡人神依田公名代等」に賀茂賜姓の記事のあることからうかがわれる。しかしその歴史はつまびらかでなく、往古一宮である高賀茂たかかも神社(現土佐神社)に次ぐ崇敬を受け、祭儀も盛大を極めたと伝えるのみである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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