日本大百科全書(ニッポニカ) 「郭沫若自伝」の意味・わかりやすい解説 郭沫若自伝かくまつじゃくじでん 中国の作家、郭沫若の自伝的連作の総称。1928~48年に断続的に執筆したもの。『私の幼少年時代』(1929)、『辛亥(しんがい)革命前後』(1929)、『創造十年』(1932)、『創造十年続編』(1938)、『北伐の途上で』(1936)、『海濤集(かいとうしゅう)』(1928~48)、『帰去来』(1933~37)、『抗日戦回想録』(1948)からなる。著者の個性的な生き方を鮮やかに伝えるとともに、現代史、現代文学史、近代日中関係史の貴重な資料でもある。[丸山 昇]『小野忍・丸山昇訳『郭沫若自伝』全6巻(平凡社・東洋文庫)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例