都勻(読み)といん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「都勻」の意味・わかりやすい解説

都勻
といん / トゥーユン

中国、貴州(きしゅう)省中南部の県級市。苗嶺(びょうれい)山脈の北側、沅江(げんこう)最上流部の竜頭江上流、標高726メートルに位置する。黔南(けんなん)プイ族ミャオ族苗族自治州の政府所在地。常住人口44万3937(2010)。1958年に市を設置したが、1962年それを廃して県を復活、1966年県城地区にふたたび市が置かれた。解放後、冶金化学電力紡織などの工業が発展し、また、高速化された黔桂(けんけい)線(貴陽(きよう)―柳州(りゅうしゅう))や高速道路の沿線にあって、自治州の交通、経済の中心となっている。2007年には貴広高速鉄道(貴陽―広州(こうしゅう))が開通し、広州までの所要時間は5時間以内に短縮された。

[小野菊雄・編集部 2016年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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