都恵神社
つえじんじや
[現在地名]彦根市竹ヶ鼻町
竹ヶ鼻町の東端、犬上川北岸の堤の下に鎮座する。祭神は大国主神・久那斗神(岐神)・事代主神・綿津見神。旧村社。「延喜式」神名帳に載る犬上郡の「都恵神社」に比定され、康和五年(一一〇三)六月一〇日の神祇官奏(朝野群載)によると、穢を祓うための使いが都恵神にも遣わされている。
江戸時代には多賀大社(現滋賀県多賀町)の末社で、賓台社ともよばれ、竹鼻村の産土神(「都恵神社根元記・同由緒記」彦根市立図書館蔵)。元禄一〇年(一六九七)の多賀大社堂社間数覚(多賀大社文書)には賓台社と記され、社殿は一間×三尺五寸で檜皮葺・棟瓦、拝殿は三間×二間で栩葺・棟瓦とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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