…したがって近世初頭の酒造業は都市産業の性格をもち,城下町などの酒屋を主体とし,農民に対しては質素倹約してもっぱら米作りに精を出し,酒を造ることはもちろん,酒を飲むことすら禁じていた。また米価調節のうえから,幕藩領主の方で米価を一定に保持するため早くから酒造株(鑑札)の制度がとられ,だれでも勝手に酒屋をはじめることができなかった。この酒造株によって,幕府は酒造統制(酒造制限令)を行い,酒屋に対してたえず厳しい規制を強化していた。…
※「酒造株」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...