酢を買う(読み)スヲカウ

デジタル大辞泉 「酢を買う」の意味・読み・例文・類語

・う

余計な手出し口出しをして相手を怒らせる。また、扇動する。酢をう。
黒犬の人をかむは先から―・ふによっての事」〈浮・銀持気質〉
[類語]触らぬ神にたたりなし触り三百きじも鳴かずば打たれまい寝た子を起こす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「酢を買う」の意味・読み・例文・類語

す【酢】 を=買(か)う[=乞(こ)う]

いらない世話をやいて人の気持をそこなう。不用な口出しや手出しをして怒らせる。また、挑発する。扇動する。酢をさす。
※玉塵抄(1563)二四「此によりて酢(ス)をば人にこうことぢゃとここらに云ぞ。それも本ではないことぞ」
[補注]「俚言集覧」に「〔倭訓栞〕すをかふ 人に酢をこふと云は論語の微生高が故事をもて諺とするなるべし」とあり、原典の「論語‐公冶長」には「子曰、孰謂微生高直、或乞醯焉、乞諸其鄰而与之」とある。

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