化学辞典 第2版 「酵素命名法」の解説
酵素命名法
コウソメイメイホウ
enzyme nomenclature
国際生化学連合(IUB)および国際純正応用化学連合(IUPAC)の酵素委員会(Enzyme Commission:EC)が定めた,酵素の命名に関する規則.この約束に従い,酵素にはECではじまる固有の番号がつけられている.ECの後には四組の数字がドットで区切られて,EC 2.7.1.40のように並ぶ.最初の数字が以下に示す反応の種類を示す.
(1)酸化還元酵素,
(2)転移酵素,
(3)加水分解酵素,
(4)脱離(付加)酵素lyase,
(5)異性化酵素,
(6)合成酵素synthetase or ligase.
2番目と3番目の数字が何を何にくっつけるかを示し,4番目の数字はそのグループの登録順を示す.上記のEC 2.7.1.40ならばピルビン酸キナーゼでEC 2(転移酵素).7(リン酸基).1(アルコール性OH基).40(登録順)となる.EC 1.1.1.1はアルコール脱水素酵素である.酵素に関する便利なWebサイト: BRENDAがある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報