どっと(読み)ドット

デジタル大辞泉 「どっと」の意味・読み・例文・類語

どっ‐と

[副]
大ぜいがいっせいに声をあげるさま。「観客どっとはやしたてる」
たくさんの人や物が一時に押し寄せるさま。「注文どっと舞い込む」
病気が急に重くなるさま。「どっと病の床につく」
[類語]どかどかぞろぞろどやどやわんさわんさどすどすどしどしどたどたつかつかずかずかのこのこすたすたばんばんやかましいうるさい騒騒しい騒がしいかまびすしいかしましいにぎやか騒然喧騒喧喧囂囂けたたましい

ドット(dot)

小さな点。ポイント
水玉模様
コンピューター表示装置印字装置において、文字記号を表す構成要素となる点。「48ドットで印字する」
[類語](1ぽちぽつちょぼちょん黒点こくてん中黒なかぐろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どっと」の意味・読み・例文・類語

どっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 多人数が一度に声をあげるさま、高く笑うさまを表わす語。どっとと。どと。
    1. [初出の実例]「西の河原に時をどっとつくること三ケ度なり」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)
    2. 「一度にどっとぞわらひける」(出典:虎明本狂言・老武者(室町末‐近世初))
  3. 人や物が一度にたくさんおしよせ、または集まるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「あまりをそろしげな者がどっときたほどに」(出典:漢書列伝景徐抄(1477‐1515))
    2. 「忘れるほどのお参りなら何うでもいい、溜めて置いて一度にドット拝みなせえ」(出典:門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉四)
  4. 水などが一時にたくさんみなぎりあふれるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「錨の陰にありし婦人の死骸は、たちまちドッとばかり押流されて」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一三)
  5. 風や雨が急に強く、吹いたり、降ったりするさまを表わす語。どっとと。
    1. [初出の実例]「蕨縄もわらひやせまし椽先にとっと吹出す荻の声かな」(出典:狂歌・銀葉夷歌集(1679)三)
    2. 「降り来(きた)る大粒の雨〈略〉どっと降り出して休(や)みさうな様子もなし」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉四九)
  6. にわかに寝るさま、また、病気が急に重くなって床につきっきりになるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「終にはどっと寝ました」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一六)
  7. 景気のよいさま、はなばなしいさま、すぐれているさまなどを表わす語。多く、下に否定の表現を伴って用いる。→どっとしない
    1. [初出の実例]「此上に五郎様が見へたればどっといふた正月じゃ」(出典:浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)上)

ドット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dot )
  2. 小さな丸い点。ポイント。ぽつぽつ。ぽち。また、模様の水玉をいうこともある。
    1. [初出の実例]「薄い象牙色の襯衣に白い艷のある綾織らしい斜めの縞の地紋に水灰色のドット風の模様がある」(出典:或殺人(1962)〈森茉莉〉)
  3. 音符の符点。もとの音符の後に付けて二分の一だけ音を長くすることを示す点。また音符の上または下につけてスタッカートであることを示す点。
  4. コンピュータの表示装置や印字装置において、文字や記号を表わす構成要素となる点。「ドットプリンター

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「どっと」の解説

ドット【dot】

➀デジタルデータによる画像や文字を構成する最小単位。「ピクセル」と同じ意で用いられることがあるが、ピクセルは色情報(色調・階調・透明度など)を持つ四角い点であるのに対し、ドットは色情報のない丸い点を意味する。プリンターイメージスキャナーディスプレーなどの解像度は、1インチあたり何ドット並んでいるかをdpiという単位で表す。
➁文字や数字を入力する際に用いられるピリオド小数点を表す記号。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

カメラマン写真用語辞典 「どっと」の解説

ドット

英語の dot 。画像を構成するこまかい粒のこと。同じ面積であればドット数が多いほど高精細に見える。プリントスキャナーで dpi (ドット/インチ)という単位で利用される。 またドットは、現在は、液晶モニターの精細さを表す仕様として 画素 に代わって使われるようになった。  ドットは原則として色はもたないが、 RGB カラー表示で使われる場合、1ドットはR、G、Bのなかのひとつの色情報をもつことができる。目に見える色を表現するためにはRGB3色が必要なため、連続したRGB計3ドットで1画素となり、はじめて色を表現できる。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「どっと」の解説

ドット (画素)

プリンターなどに出力する画像を構成する最小単位の点。ドットの大きさが小さいほど、きめの細かい画像が得られる。プリンターの解像度は、1インチあたりのドット数で表され、この数値が大きいほど鮮明な文字や画像を出力できる。

ドット (文字)

ファイル名やインターネットのアドレスで使われる区切りの記号。ピリオド(.)のこと。

ドット

「ピクセル」のページをご覧ください。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「どっと」の解説

ドット

「点」のことです。2種類の意味で使われます。ひとつはパソコンの画面や画像を構成する一点一点のこと。もうひとつは小数点/ピリオドの記号(「.」)のことです。
⇨dpi、解像度、画素

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「どっと」の意味・わかりやすい解説

ドット
どっと

水玉

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「どっと」の意味・わかりやすい解説

ドット

水玉」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android