酵素-基質複合体(読み)コウソキシツフクゴウタイ

化学辞典 第2版の解説

酵素-基質複合体
コウソキシツフクゴウタイ
enzyme-substrate complex

ES複合体ともいう.酵素反応の初期段階において,酵素は基質と結合し,反応中間体を形成する.この中間体を酵素-基質複合体といい,次に酵素の触媒作用によって生成物と遊離の酵素になる.複合体の存在について,たとえば,キモトリプシンとその合成基質トリフルオロ酢酸p-ニトロフェニルエステルとの複合体が結晶として得られている.また,カタラーゼなどヘム補欠分子とする酵素では,基質との結合による可視部吸収帯の変化から,種々の複合体の存在が観察される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

国民投票法

正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」。平成19年法律第51号。2007年(平成19)5月18日に制定され、施行は3年後の2010年5月18日である。この法律は、日本国憲法第96条に定める日本...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android