醒ケ井(読み)さめがい

精選版 日本国語大辞典 「醒ケ井」の意味・読み・例文・類語

さめがいさめがゐ【醒ケ井】

  1. [ 一 ]
    1. 滋賀県米原市の地名霊仙山の北麓にあり、中山道の柏原番場の間にあった宿駅。現在、JR駅名は「醒ケ井」だが、地名表記は「醒井」。
      1. [初出の実例]「旅寝の夢はさめがひの、雨か木の葉か柏原、暫しは爰にみますの宿」(出典:仮名草子・竹斎(1621‐23)下)
    2. 京都の通りの一つ。今の下京区堀川通。
  2. [ 二 ] 茶の湯に使う名水の一つ。京都市下京区醒ケ井にあり、茶道の開祖珠光が愛用した日本最古の茶の湯の水といわれている。珠光がこの水で茶を点(た)てて、足利八代将軍義政にすすめ、賞賛されたという。紹鴎も利休も愛用したが、その後すたれていたのを、元和二年(一六一六)に織田有楽斎再興。佐女牛井。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 出典 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android