釈氏(読み)しゃくし

精選版 日本国語大辞典 「釈氏」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐し【釈氏】

[1] 釈迦。釈尊在俗時の氏姓。また、その教え。
万葉(8C後)五・悲歎俗道仮合即離易去難留詩序「竊以 釈慈之示教〈謂釈氏慈氏〉先開三帰〈謂依仏法僧〉五戒 而化法界」 〔晉書‐何充伝〕
[2] 〘名〙 =しゃくし(釈子)
聖徳太子伝暦(917頃か)上「吾死之後二百五十年。有一釈氏。修行崇道。建此寺地
評判記色道大鏡(1678)一四「俗体すらかかる法なり、況釈氏(シャクシ)においてをや」 〔韋応物‐春月観省属城始憩東西林精舎詩〕

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デジタル大辞泉 「釈氏」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐し【釈氏】

釈迦
釈子」に同じ。

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普及版 字通 「釈氏」の読み・字形・画数・意味

【釈氏】しやくし

仏教。〔晋書、何充伝〕充と弟準と、釋氏を崇信す。謝之れを(そし)りて云ふ、~二何は佛に佞(ねい)すと。

字通「釈」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の釈氏の言及

【道安】より

…しかし,クマーラジーバの中国入りが実現するのは道安没後の401年のことで,両者が相会する機会はついになかった。仏僧が釈尊の弟子として釈氏を姓とするのは道安に始まる。【愛宕 元】。…

※「釈氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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