日本歴史地名大系 「重原村」の解説 重原村しげはらむら 愛知県:刈谷市重原村[現在地名]刈谷市重原本(しげはらほん)町・下重原(しもしげはら)町・相生(あいおい)町・中山(なかやま)町・幸(さいわい)町・一色(いつしき)町・八軒(はつけん)町、知立(ちりゆう)市上重原(かみしげはら)町・弘法(こうぼう)町猿渡(さわたり)川沿いの沖積地に発達した集落よりなる。南は猿渡川をもって中(なか)村(現知立市)に、吹戸(ふきと)川をもって半城土(はじようど)村と境する。シキ原・鴫(しぎ)の原・繁原(しげはら)とも記し、元禄一五年(一七〇二)村明細帳には「繁鼻」とある。「大三河志」に「鴫の原 南は漫々と水をたたえる入江なり、三方は林より林につづき、眇々たる野原であった」とその地形を記す。洪積台地上に中条(なかじよう)貝塚がある。平安末に発生した荘園として重原庄がある。応永一六年(一四〇九)の「熊野道者日記」(大乗院記録)には「一所重原本郷内井加屋にしさかい」とあり、重原近くの郷村名を知ることができる(→重原庄)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by