重殿遺跡(読み)じゆうどのいせき

日本歴史地名大系 「重殿遺跡」の解説

重殿遺跡
じゆうどのいせき

[現在地名]新田町市野井 重殿・町田

大間々おおまま扇状地南端、前面に沖積地が開ける微高地の先端部、標高五六メートルにある。昭和五八年(一九八三)の調査で、竪穴住居跡六五軒、掘立柱建物跡六棟、井戸一四基、溝五条、土壙三十数基、多数のピット、縄文時代の石器土器片が発見された。竪穴住居跡の時期別内訳は、古墳時代前期四五軒、古墳時代後期四軒、奈良時代一軒、平安時代五軒、時期不詳一〇軒である。住居跡以外の遺構の多くは時期判断の決め手を欠くが、数基の井戸は奈良・平安期の遺物を伴うこと、掘立柱建物はいずれかの竪穴住居に伴うものであろうことなどがみとめられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 砥石 鉄鏃

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android