重衡(読み)シゲヒラ

デジタル大辞泉 「重衡」の意味・読み・例文・類語

しげひら【衡】

握り飯に茶をかけて食べること。平重衡奈良東大寺などと戦って勝った故事を踏まえて、東大寺などで始めた奈良茶飯よりこのほうがまさるというしゃれ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「重衡」の意味・読み・例文・類語

しげひら【重衡】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 握り飯に茶をかけて食うこと。
    1. [初出の実例]「重衡 結ひ飯に茶をかけて食を重衡と云〈略〉結ひ飯に茶をかけたるは奈良茶飯に勝ると云意也」(出典:俚言集覧(1797頃))
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 京都市上京区新町通一条上ルにあった銘酒屋屋号。また、そこで造る酒の銘をもいうか。近世から明治三〇年代ごろまで続いた。〔雍州府志(1684)〕
    2. [ 二 ] 謡曲笠卒都婆(かさそとば)」の別名

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