重顕(読み)じゅうけん(英語表記)Chong Xian

  • ちょうけん
  • 重顕 Chóng xiǎn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

[生]太平興国5(980)
[没]皇祐4(1052)
中国,宋の雲門宗 (禅宗) の中興。遂寧府の出身。字は隠之。雪竇 (せっちょう) 重顕として知られる。幼少の頃に出家し,最初成都普安院の仁銑に師事したが,のちに智門光祚に師事した。晩年は雪竇山資聖寺に住し,朝廷より明覚大師の号を賜わった。主著に『記録』『雪竇頌古』『祖英集』などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

980‐1052
中国,宋代初期の禅僧。雲門宗第5世。明覚大師,雪竇(せつちよう)重顕ともいう。四川の遂州の人。,字は隠之,初め沖顕と名のる。蘇州の翠峯寺,明州の雪竇山資聖寺に化を振るい,《頌古百則》《拈古》《祖英集》《瀑泉集》等の作があり,語録を合わせて七部集という。その詩文は,翰林の才ありと評せられ,《頌古百則》は《碧巌録》の原本となる。修行時代,陰徳をよろこび,人に知れぬように便所掃除にはげんだことから,雪隠の名ができたといわれる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の重顕の言及

【碧巌録】より

…詳しくは,《仏果圜悟(えんご)禅師碧巌録》または《仏果碧巌破関撃節》という。禅宗五家の一派,雲門宗4世の雪竇重顕(せつとうちようけん)が,仏祖の問答100則を選んで,頌をつけたものにもとづいて,臨済宗楊岐4世の仏果禅師圜悟克勤が,それらの一句ごとに下語を加え,さらに全体について提唱したもの。碧巌とは,仏果が原書を提唱した禅院の一つ,潭州夾山霊泉寺の開創にちなむ句より来ていて,夾山の境地を問う僧に答えて,開山の善会が,〈猿は子を抱いて青嶂の後に帰り,鳥は花を銜(は)んで碧巌の前に落つ〉と歌ったのに基づく。…

※「重顕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ミルクティー同盟

アジア各国の民主化を求める若者によるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上での同盟の名称。もともとは香港、台湾、タイなどの若者が自国の民主化を求めて行っていたそれぞれの抗議運動がSNS(ソ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android