ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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中国、宋(そう)代の仏書。10巻。中国禅宗五家の一、雲門宗の雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)(980―1054)が、趙州従諗(じょうしゅうじゅうしん)や雲門文偃(うんもんぶんえん)を中心とする古則公案百則を集めて頌(じゅ)を付した『雪竇頌古(じゅこ)』に、臨済(りんざい)宗の圜悟克勤(えんごこくごん)(1063―1135)が自在に評釈を加えた書。古くは『碧巌集』という。禅の公案集として第一のもので、成立して以後、数多くの刊行がある。現存のものでは、1300年(大徳4)の張明遠(ちょうめいえん)による刊本を最古とするが、付される序文などにより、それ以前の刊行のあったことが知られる。とくに現在、金沢市大乗寺に所蔵される『碧巌破関撃節(へきがんはかんきゃくせつ)』(『一夜碧巌』)は、入宋(にっそう)していた永平道元(えいへいどうげん)が帰朝に際して、白山権現(はくさんごんげん)の助力を得て、一夜にて書写したと伝えられるもので、『碧巌集』の古型を伝えて貴重である。日本でも各時代を通じて提唱本、講義本が多数成立したが、そのなかでも、大智実統(だいちじっとう)の『碧巌集種電鈔(しゅでんしょう)』、岐陽方秀(きようほうしゅう)の『碧巌録不二鈔(ふにしょう)』、大空玄虎(だいくうげんこ)の『碧巌大空鈔(だいくうしょう)』、万安英種(ばんなんえいしゅ)の『碧巌録鈔』などが代表的なものである。
[永井政之]
『加藤咄堂著『碧巌録大講座』全15冊(1939・平凡社)』▽『西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36B 禅家語録Ⅱ』(1974・筑摩書房)』▽『朝比奈宗源訳註『碧巌録』全3冊(岩波文庫)』▽『入矢義高・梶谷宗忍・柳田聖山編『禅の語録15 雪竇頌古』(1981・筑摩書房)』▽『平田高士著『仏典講座29 碧巌集』(1982・大蔵出版)』
…その特色は相手の質問のポイントをつく,簡明直截の句にあり,天子の風ありと称せられて,その語録が尊ばれるほか,宋代に雪竇重顕(せつちようちようけん)が〈頌古百則〉をつくって,その文学性を強める。雪竇の〈頌古百則〉は,圜悟(えんご)の《碧巌録》のテキストとして,中国,日本の臨済禅の展開に大きく影響する。【柳田 聖山】。…
…張商英,張浚その他の高級官僚の帰依をうける。湖南の夾山霊泉院その他で,雪竇重顕(せつちようちようけん)の〈頌古百則〉を講じ,弟子たちが記録編集したものが,のちに《碧巌録》の名で刊行され,禅文学の古典となり,また日本では流れ圜悟,金渡しの墨跡など,書の作家としても知られる。【柳田 聖山】。…
…蘇州の翠峯寺,明州の雪竇山資聖寺に化を振るい,《頌古百則》《拈古》《祖英集》《瀑泉集》等の作があり,語録を合わせて七部集という。その詩文は,翰林の才ありと評せられ,《頌古百則》は《碧巌録》の原本となる。修行時代,陰徳をよろこび,人に知れぬように便所掃除にはげんだことから,雪隠の名ができたといわれる。…
※「碧巌録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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