20世紀日本人名事典 「野島徳吉」の解説
野島 徳吉
ノジマ トクキチ
昭和期の免疫学者 京都大学名誉教授。
- 生年
- 大正5(1916)年3月5日
- 没年
- 昭和61(1986)年4月27日
- 出生地
- 群馬県
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学理学部化学科〔昭和16年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞〔昭和47年〕「ワクチン」
- 経歴
- 東大伝染病研究所助教授を経て、昭和43〜54年京大ウイルス研究所教授を務め、のち名誉教授。医学研究は医学部出身者に限るとされてきた学問風土のなかで、ライフサイエンス、バイオテクノロジーといった医学の今日的状況を先取りし、免役反応の分野で医学界に刺戟を与えた先駆者の一人。著書に「ウイルス」(共著)、「ワクチン」「現代生物学と弁証法」、翻訳にバーネット「遺伝子・夢・現実」、ルイス「人間この独自なるもの」(共訳)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報