野情(読み)ヤジョウ

デジタル大辞泉 「野情」の意味・読み・例文・類語

や‐じょう〔‐ジヤウ〕【野情】

自然のままの趣。田舎風情野趣。また、無風流な心。
吝嗇りんしょく―の人なりとて、つまはじきをして」〈読・雨月・貧福論〉

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精選版 日本国語大辞典 「野情」の意味・読み・例文・類語

や‐じょう‥ジャウ【野情】

  1. 〘 名詞 〙 田舎らしい風情。ひなびた気分。また、粗野な心情。野趣。
    1. [初出の実例]「公事聞人談説得、野情趁我寂寥来」(出典菅家文草(900頃)四・書懐奉呈諸詩友)
    2. 「吝嗇野情(ヤジャウ)の人なりとて、爪はぢきをして悪みけり」(出典:読本・雨月物語(1776)貧福論)
    3. [その他の文献]〔白居易‐早春西湖閑游詩〕

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普及版 字通 「野情」の読み・字形・画数・意味

【野情】やじよう(じやう)

自然の趣。宋・梅尭臣〔魯山、山行〕詩 (たまたま)野(かな)ふ 千山高く復(ま)た低し 好峰、隨處(ずいしよ)に改まり 幽徑、獨り行くに

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