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 ヌ

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デジタル大辞泉の解説

ぬ【野】

《上代東国方言》「の(野)」に同じ。
「千葉の―の児手柏(このてかしは)の含(ほほ)まれどあやにかなしみ置きて高来ぬ」〈・四三八七〉
「の」の甲類音を表す万葉仮名とされる「努」「怒」「弩」などを、主に江戸時代の国学者が「ぬ」と訓(よ)んで、「野(の)」の義に解した語。「野火(ぬび)」「野辺(ぬべ)」など。

の【野】

自然のままの広い平らな地。のはら。「に咲く花」「にも山にも若葉が茂る」
広々とした田畑。のら。「朝早くからに出て働く」
動植物を表す名詞の上に付いて、そのものが野生のものであることを表す。「うさぎ」「ばら」
人を表す名詞の上に付いて、粗野であるという意で卑しめる気持ちを表す。「幇間(だいこ)」「育ち」
[下接語]荒(あら)野荒れ野枯れ野裾野夏野花野原野春野広野冬野焼け野

や【野】

ひろびろとした地。のはら。の。
「風強く秋声―にみつ」〈独歩武蔵野
官職につかないこと。民間。「―にある逸材」

や【野】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]
学習漢字]2年
〈ヤ〉
のはら。「野営野外原野広野荒野山野戦野田野平野牧野緑野林野
自然のままの。「野趣野獣野生
いやしく荒々しい。「野蛮野卑粗野
むきだしの。「野心野望
範囲。「視野分野
民間。「野党下野在野朝野
野球のグラウンド。「野手外野内野
下野(しもつけ)国。「野州
〈の〉「野原裾野(すその)
[補説]「埜」は古字・人名用漢字。
[名のり]とお・なお・ひろ
[難読]上野(こうずけ)下野(しもつけ)野老(ところ)野点(のだて)野良(のら)野木瓜(むべ)野羊(やぎ)

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世界大百科事典 第2版の解説

の【野】

〈野〉と〈〉とは区別されて扱われている場合もあるが,その相違は明確でない。日本の律令制においては,山川藪沢とともに野は公私共利とされたが,天皇の支配権の下におかれ,天皇は鷹狩などの狩猟のため河内国交野(かたの),山城国嵯峨野栗栖野(くるすの)・美豆野(みずの),美濃国不破・安八両郡の野,播磨国印南野(いなみの),備前国児島郡の野などの禁野(きんや)を各地に設定し,また,河内国大庭御野(おおばのみの)のような蔣(まこも),菅,莞(い)を刈る御野を占定している。

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大辞林 第三版の解説

ぬ【野】

「の」を表す万葉仮名「努」「怒」「弩」などを、近世の国学者が「ぬ」を表すものと誤解してできた語。万葉集の訓読や和歌などに用いられた。例えば、「東の野にかぎろひの/万葉集 48
「の(野)」の東国方言。 「千葉の-の児手柏このてかしわの含ほほまれど/万葉集 4387

の【野】

自然のままに草や木の生えた広い平らな土地。野原。 「 -を越え山を越え」 「やはり-におけれんげ草」
田畑。のら。 「 -に出て働く」
建築・器物などで、内部に隠れて外から見えない部分。 ↔ 化粧
名詞の上に付いて複合語をつくる。
動植物を表す語に付いて、それが自然に山野で生長したものであること、野生のものであることを表す。 「 -ねずみ」 「 -いちご」 「 -うさぎ」
人を表す語に付いて、正式のものでないこと、粗野であることの意を表す。 「 -幇間だいこ」 「 -出頭」

や【野】

( 名 )
平らで広がった地。の。のはら。 「未開の-」
官途につかないこと。民間。 「 -に下る」
( 形動ナリ )
洗練されていないさま。素朴なさま。 「気韻の-なるに失して/小説神髄 逍遥
[句項目]

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日本の地名がわかる事典の解説

〔和歌山県〕野(の)


野(の)〔橋本市〕
野(の)〔有田市〕

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世界大百科事典内のの言及

【原】より

…耕作していない広く平らな草原。野原といわれるように,野と特に大きな差はないが,1129年(大治4)の遠江国質侶牧(しどろのまき)の立券文(りつけんもん)に,原210町,野291町とあり,43年(康治2)尾張国安食荘(あじきのしよう)の立券文に,荒野(こうや)434町余,原山108町とあるように,一応区別されて丈量されている点からみて,地形的,視覚的に区別はあったものと思われる。【網野 善彦】 原の地名は藍原,高鷲原,坂門原(《日本書紀》)のように古代以来広く用いられ,現代でも単に原と呼ばれるものをはじめ,非常に多い。…

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