野田尻宿(読み)のたじりしゆく

日本歴史地名大系 「野田尻宿」の解説

野田尻宿
のたじりしゆく

[現在地名]上野原町野田尻

野田尻村内に設けられた甲州道中宿駅。江戸からは二〇里一二町余の距離で二〇宿目、合宿を一宿と数えれば一三宿目にあたり、甲斐国に入って三宿目。宿往還長二六町半余・宿内町並五町余。東の鶴川つるかわ宿からは一里三町三〇間、西の犬目いぬめ宿へは三一町。鶴川宿との間では大椚おおくぬぎ村地内に、犬目宿との間では上大野かみおおの村地内に各々立場があった。宿立人馬は二五人・二五疋、うち囲人馬五人・五疋(宿村大概帳)。同大概帳では宿の中ほどに本陣一軒・脇本陣一軒・問屋場一ヵ所が置かれ、旅籠屋は九軒(大二・中三・小四)であったと記されるが、分間延絵図では本陣の東西両隣に各一軒、計二軒の脇本陣がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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