犬目宿(読み)いぬめしゆく

日本歴史地名大系 「犬目宿」の解説

犬目宿
いぬめしゆく

[現在地名]上野原町犬目

犬目村内に置かれた甲州道中宿駅。江戸からは二一里七町余の距離で二一宿目、合宿を一宿と数えれば一四宿目にあたり、甲斐国に入って四宿目。宿駅の開設年代は不詳であるが、慶長―元和期(一五九六―一六二四)に甲州道中が整備されるのにあわせて開かれたものであろう。なお口碑によれば、慶長七年頃の甲州道中開設時に南方にあった犬目村内の民家街道に移して宿立てしたと伝える。東の野田尻のたじり宿からは三一町、西の下鳥沢しもとりさわ宿(現大月市)まで一里六町一四間、同宿と合宿の上鳥沢宿(現同上)までは一里一一町四四間。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報