野田稲吉(読み)ノダ トウキチ

20世紀日本人名事典 「野田稲吉」の解説

野田 稲吉
ノダ トウキチ

昭和期の応用化学者 名古屋大学名誉教授;三重大学名誉教授。



生年
明治36(1903)年8月29日

没年
平成9(1997)年9月29日

出身地
山梨県東八代郡

学歴〔年〕
東京帝国大学工学部応用化学科〔昭和2年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔昭和15年〕

主な受賞名〔年〕
工業化学会有功章〔昭和15年〕,中日文化賞(第4回)〔昭和26年〕「合成雲母に関する研究」,日本学士院賞〔昭和32年〕「合成雲母に関する研究」,George Stakel Memorial Award(アメリカ)〔昭和32年〕,勲二等旭日重光章〔昭和48年〕,窯業協会賞功労賞(第31回)〔昭和52年〕「合成雲母の育成研究及び業界の発展に尽した功績」,日本セラミックス協会創立百周年記念学術功労賞〔平成3年〕

経歴
昭和4年東京工業大学講師、5年助教授を経て、16年名古屋大学教授、36〜39年同工学部長、42〜46年三重大学学長。28年フルブイト法交換教授として渡米

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野田稲吉」の解説

野田稲吉 のだ-とうきち

1903-1997 昭和時代の応用化学者。
明治36年8月29日生まれ。昭和16年名古屋帝大教授となる。42-46年三重大学長。天然雲母の不足から合成雲母の研究,試作おこない,透明大型の結晶製造成功,その特性をあきらかにした。32年学士院賞。平成9年9月29日死去。94歳。山梨県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android