日本歴史地名大系 「野麦村」の解説 野麦村のむぎむら 岐阜県:大野郡高根村野麦村[現在地名]高根村野麦北および東は乗鞍(のりくら)岳(三〇二六・三メートル)・野麦峠(標高一六七二メートル)・鎌(かま)ヶ峰(二一二一・一メートル)と続く山脈を挟んで信州と境する。東は野麦街道で川浦(かわうら)村(現長野県南安曇郡奈川村)に通じ、西は同じく下野麦より寺坂(てらさか)峠を越せば阿多野郷(あだのごう)村に出、神立原(かんだてばら)の高原を越せば橋場(はしば)。濁(にごり)川・脇(わき)谷など多くの谷川が集まって西へ流れ飛騨川の源流をつくる。脇谷の上流には高さ約三〇〇メートルの嶽谷(たけだに)滝がある。標高一二〇〇―一三〇〇メートルの高冷地に位置し、乗鞍山麓の深谷を前面にしているため夏も涼風が吹上げ、農耕に適さない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by