量子情報科学(読み)リョウシジョウホウカガク

デジタル大辞泉 「量子情報科学」の意味・読み・例文・類語

りょうし‐じょうほうかがく〔リヤウシジヤウホウクワガク〕【量子情報科学】

量子力学原理に基づく情報科学量子力学的な重ね合わせの状態にある量子ビット情報の最小単位とし、量子もつれ量子テレポーテーションといった古典物理学にはない量子力学固有の性質を、積極的に活用する。従来のものとは比較にならないほど高速な演算を可能とする量子コンピューターや、原理的に、盗聴第三者による解読が不可能な量子暗号などの実用化に向けた研究が進められている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「量子情報科学」の解説

量子情報科学

量子力学の核心に根ざす情報科学。基礎科学と未来技術の接点にある。遠く物事をつなぐ量子もつれなど、常識外現象を探る。情報の単位は量子ビット。量子コンピューター、量子暗号、量子テレポーテーションなどがテーマ

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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