日本歴史地名大系 「金乗坊」の解説 金乗坊こんじようぼう 富山県:富山市旧上新川郡地区中市村金乗坊[現在地名]富山市中市光明山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊は阿弥陀如来。当寺の由緒書によると光明(こうみよう)寺ともいい、往時は婦負(ねい)郡友坂(ともさか)村(現婦中町)に寺基を構え、開基浄円が延元二年(一三三七)に建立したという。木越光徳(きごしこうとく)寺の門徒寺。明応六年(一四九七)九月一八日当寺五代浄妙は本願寺九世実如より親鸞絵像(当寺蔵)を下付されている。享禄四年(一五三一)の大小一揆以降は和田本覚(わだほんがく)寺の与力下にあった(「超勝寺下分并本覚寺下分書上」本願寺文書)。永禄七年(一五六四)の本願寺番銭帳(長光寺文書)では「金乗坊」は最高額五〇〇文を負担している。天正八年(一五八〇)九月一三日に前住証如絵像、慶長七年(一六〇二)九月一九日に木仏御免、同九年六月一〇日に聖徳太子絵像・七高僧絵像を下付され、越中では最も早く寺院としての形態を整えている(前掲由緒書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by