金刀比羅山砦跡(読み)こんぴらやまとりであと

日本歴史地名大系 「金刀比羅山砦跡」の解説

金刀比羅山砦跡
こんぴらやまとりであと

[現在地名]中道町右左口

右左口うばぐち南方日陰ひかげ(一〇二五・三メートル)中腹にある。日陰山山頂から北西に延びる尾根上で、金刀比羅社が祀られる小峰を中心に約六〇メートルにわたって遺構がみられる。南北二〇メートル・東西一五メートルほどの広さの主郭には部分的ながら土塁と腰郭が伴い、その南側の尾根には三本の堀を配している。天正一〇年(一五八二)の徳川氏と小田原北条氏の対峙の折、「家忠日記」一一月四日条には「うは口筋ニ取出(砦)普請候」、さらに一二月七日条に「普請出来候」とあり、この山城に当てる説が有力である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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