日本歴史地名大系 「金古村」の解説 金古村かねこむら 群馬県:群馬郡群馬町金古村[現在地名]群馬町金古染谷(そめや)川を境に足門(あしかど)村・棟高(むねたか)村の北にあり、西は柏木沢(かしわぎざわ)村(現箕郷町)。中央を西北から東南に牛池(うしいけ)川が流れる。三国街道の宿場。地名の由来は西北部の入道(にゆうどう)山や城塀(しろへい)山などに居館を構えたといわれる金子太郎一族によるとか、国分寺創建に参画した鍛冶の居住によるなどと伝える。字橋向(はしむこう)で縄文式土器が出土しているほか、前方後円墳七・円墳一〇一を含む一二五基の古墳があった。おもなものは金平山(こんぴらやま)・金古一号・城塀山(しろへいやま)(以上前方後円墳)、入道山(にゆうどうやま)・愛宕山(あたごやま)・一之瀬(いちのせ)古墳群(以上円墳)で、円筒埴輪・土師器・須恵器・金環直刀などが出土した(金古町誌)。字橋向で布目瓦が少量発見された。染谷川流域に中世のものとされる墓石若干と一之瀬付近に同じく五輪塔の残片などがある。元和五年(一六一九)の安藤対馬守殿御領分高覚帳(東大史料編纂所蔵)に村名がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by