改訂新版 世界大百科事典 「金大問」の意味・わかりやすい解説 金大問 (きんだいもん)Kim Dae-mun 7世紀後半から8世紀前半ごろの朝鮮,新羅の文人。生没年不詳。唐に留学,帰国して704年漢山州都督となる。文章にすぐれ,花郎の事跡をしるした《花郎世記》をはじめ《高僧伝》《楽本》《漢山記》など,伝記を中心とする多数の著述をなし,その断章が《三国史記》(1145)のなかに伝わる。とくに麻立干などの新羅の王号を新羅語によって説明したくだりは,往時の言語・社会を知るうえで貴重。執筆者:大井 剛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by