金子孫二郎(読み)かねこ まごじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金子孫二郎」の解説

金子孫二郎 かねこ-まごじろう

1804-1861 江戸時代後期の武士
文化元年生まれ。常陸(ひたち)水戸藩士。徳川斉昭(なりあき)の藩主擁立につくし,尊攘(そんじょう)派として活動。井伊直弼(なおすけ)暗殺計画の首領となり,安政7年(1860)直弼暗殺後,京都をめざしたが伊勢(いせ)(三重県)四日市で捕らえられ,文久元年7月26日処刑された。58歳。本姓川瀬。名は教孝。号は錦村。変名は西村東右衛門。
格言など】いたづらに散る桜ともいひなまし花の心を人はしらずに(辞世)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の金子孫二郎の言及

【桜田門外の変】より

…水戸藩内では,勅諚を返上すべきだとする鎮派と,これに反対する激派との間に,激しい政争がおこなわれたが,ついに鎮派の主張が通った。激派の水戸藩士金子孫二郎,高橋多一郎,関鉄之介らと,薩摩藩士有村次左衛門との間では,安政の大獄がはじまったころから,井伊の暗殺計画がねられていたが,水戸藩論が勅諚返上に傾くと,この計画は急速に具体化した。それによれば,水戸藩士50人は,井伊の襲撃と横浜の外国商館焼打ちとを実行し,同時に薩摩藩士3000人が京都の警衛にあたり,東西相応じて幕府の改造を断行するというものであった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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