デジタル大辞泉 「金屎」の意味・読み・例文・類語 かな‐くそ【金×屎/▽鉄×屎】 1 鉄のさび。2 鉱滓こうさい。スラグ。3 鉄を鍛えるときに落ちるくず。4 (色を金に見立てて)黄色い軟便。かねぐそ。「―をひるのは乳母の粗相なり」〈柳多留・二二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「金屎」の意味・読み・例文・類語 かな‐くそ【金屎・鉄屎】 〘 名詞 〙① 鉄の錆(さび)。〔本草和名(918頃)〕② 鉄を鍛えるときに、はがれて落ちるかす。また、鉱石をけずったり、とかしたりするときにできるかす。〔二十巻本和名抄(934頃)〕[初出の実例]「金座の土には金糞(カナクソ)がこびり附いて居たから」(出典:江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉三)③ ( 価値のないものとして卑しめていう ) とるに足りないもの。[初出の実例]「さる方に、いろはかなくそもじをしり、ききてぼうもんにこびたがる人あり」(出典:咄本・露新軽口ばなし(1698)二)④ ( 便の色を金に見たてていう ) 黄色い軟便。おもに小児の便にいう。かねぐそ。[初出の実例]「鉄な屎はむじなすかし屁ひると出来」(出典:雑俳・柳多留‐一六三(1838‐40)) かね‐ぐそ【金屎】 〘 名詞 〙 =かなくそ(金屎) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例