金島桂華(読み)カナシマ ケイカ

20世紀日本人名事典 「金島桂華」の解説

金島 桂華
カナシマ ケイカ

大正・昭和期の日本画家



生年
明治25(1892)年6月29日

没年
昭和49(1974)年9月16日

出生地
広島県神辺町

本名
金島 政太

主な受賞名〔年〕
帝展特選〔大正7年 9年 10年〕,日本芸術院賞〔昭和27年〕「冬田

経歴
明治39年大阪に出て西家桂州に、翌年平井直水に師事、44年京都で竹内栖鳳に師事。大正7年、第12回文展に「叢」が初入選。14年の第6回帝展に「芥子」、第8回帝展「鳴于九皐」、第9回帝展「牡丹」と連続特選。昭和27年に第9回日展出品の「冬田」が芸術院賞を受けた。34年日本芸術院会員。36年11月には井原市立田中美術館で「金島桂華・美の生涯展」を開き「画室の客」「月に飛ぶ」「魚心暖冬」「比叡山四明嶽」のほか素描「老婆」など約90点が展示された。画塾「衣笠会」を主宰し後進の指導にも当たった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金島桂華」の意味・わかりやすい解説

金島桂華
かなしまけいか
(1892―1974)

日本画家。広島県に生まれる。本名政太。初め大阪で西家桂州、平井直水に師事し巽(たつみ)画会などに出品していたが、1911年(明治44)に京都に出て竹内栖鳳(せいおう)の門に入った。18年(大正7)の文展に初入選、以後官展に出品を続け、53年(昭和28)芸術院賞を受賞。また京都市立美術工芸学校で教鞭(きょうべん)をとり、画塾衣笠(きぬがさ)会を設けて指導するなど、教育面にも力を尽くした。59年芸術院会員となる。四条派の写生体を基本とする装飾味の強い表現に特色があり、『画室の客』『冬田』などが代表作。

原田 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金島桂華」の解説

金島桂華 かなしま-けいか

1892-1974 大正-昭和時代の日本画家。
明治25年6月29日生まれ。西家桂州,平井直水に師事,のち竹内栖鳳(せいほう)に入門。大正14年「芥子(けし)」が帝展で特選。昭和12年京都市美術工芸学校教諭となり,画塾衣笠(きぬがさ)会を主宰する。29年「冬田」で芸術院賞。芸術院会員。昭和49年9月16日死去。82歳。広島県出身。本名は政太。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「金島桂華」の解説

金島 桂華 (かなしま けいか)

生年月日:1892年6月29日
大正時代;昭和時代の日本画家
1974年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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