精選版 日本国語大辞典 「金穴」の意味・読み・例文・類語 きん‐けつ【金穴】 〘 名詞 〙① 金を産出する鉱坑。金坑。転じて、金の出所(でどころ)。[初出の実例]「媼言市吏手若レ鎖、鎖二吾金穴一不レ許レ披」(出典:柳北詩鈔(1894)二・聞禁市井女子私売色及粧飾塗抹戯賦以寄某君)② かねもち。富豪。[初出の実例]「登レ高只是銅山動、在レ下猶因二金穴空一」(出典:本朝文粋(1060頃)一二・秋夜書懐〈藤原衆海〉)[その他の文献]〔後漢書‐后紀上・和熹鄧皇后〕③ 資金、費用をみついでくれる人。[初出の実例]「証印は柳橋のに握らせ次第、金穴(キンケツ)は例の大尽、気脉は兼て通じ置たり」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例