金竹新田村(読み)かねたけしんでんむら

日本歴史地名大系 「金竹新田村」の解説

金竹新田村
かねたけしんでんむら

[現在地名]甲府市新田町・中村町なかむらちよう下飯田しもいいだ四丁目

金竹村長松寺ちようしようじ村の南にあり、南を川が南東流する。「甲斐国志」によれば、金竹村の高のうち「久荒無地引」七三石余がのちに開墾され、金竹新田として分村したという。慶長古高帳には新田分として金竹村とは別に七七石余の新田の記載のあることから、慶長期(一五九六―一六一五)にすでに開発は始まっていたらしい。元和―寛永(一六一五―四四)の頃の代官触頭平岡治郎右衛門和由が富竹とみたけ新田に次いで開発したともいわれることから(甲斐国志)、開発は和由の頃に一応の完成をみたとも推測される(池田地誌)。貞享元年(一六八四)検地帳(県立図書館蔵)の伝存する一冊によれば、田は耕地の五割強、中級以上の田畑は全体の二割に満たない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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