常照寺
じようしようじ
[現在地名]北区鷹峯北鷹峯町
寂光山と号し、日蓮宗。本尊十界大曼荼羅のほか、釈迦如来・多宝仏を安置。「山州名跡志」に「在
右同所丹波往還道北
、寺門南向」とみえる。元和年間(一六一五―二四)本阿弥光悦から寺地の寄進を受け、身延山二一代日乾が僧侶を養成する学問所として開創。もと京都六檀林の一つで鷹峰檀林と称された。日乾は身延山久遠寺(現山梨県身延町)中興三師の一人といわれ、寛永七年(一六三〇)池上本門寺(現東京都大田区)の日樹が不受不施を唱え、久遠寺の日暹を非難して身池対論となったとき、身延代表となった碩僧。
常照寺
じようしようじ
[現在地名]京北町大字井戸 丸山
井戸の西方、大堰川右岸寺山の山腹に南面してある。山号大雄山、臨済宗天龍寺派。本尊釈迦如来。通称常照皇寺。
光厳上皇の開基。上皇は南北朝の政争の中で文和元年(一三五二)吉野の賀名生(現奈良県吉野郡西吉野村)の後村上天皇の行宮に移り、落飾して法名を勝光智と号した。延文三年(一三五八)伏見に帰洛して夢窓国師に師事。のち、ほどなく従僧一人を供に諸国行脚に出たが、伏見に還住。
常照寺
じようしようじ
[現在地名]福井市三十八社町
三十八社町の西側山麓にある。心光山と号し、真宗出雲路派。本尊阿弥陀如来。「越藩拾遺録」に「平判官康頼ノ子出家シ浄盛ト号シ、永仁四年三十八社ニ一宇ヲ建立シ、三千七百ノ門徒七十ケ寺ノ末寺アリテ、十三世ニ至テ大僧都ナルニ天正十八年ノ兵乱ニ退転シ、当村ニ草庵ヲ結テ今ハ常照寺ト号ス」とある。平康頼は大町専修寺(現福井市)の開基如導の先祖ともされ、近隣の中野にあった専照寺は如導の弟子浄一を開基とするので、当寺は専照寺末であったと思われる。
常照寺
じようしようじ
[現在地名]水戸市元吉田町
吉田神社の東方、蓮乗寺の北の台地上にあり、東に常照寺池がある。仏日山と号し、臨済宗大徳寺派。本尊は釈迦牟尼世尊。
徳川光圀の命により元禄一三年(一七〇〇)に円通寺跡に創建された。のち普門庵・真竜庵の二塔、客殿・宝庫を造営。天保一四年(一八四三)古内(現東茨城郡常北町)の清音寺跡に移り、弘化三年(一八四六)現在地に復した。寺地は吉田太郎盛幹の館跡で、境内にはその土塁・堀の跡があるという。
常照寺
じようしようじ
[現在地名]福知山市字菱屋
寺院を集めた寺町筋の東南端に位置する。宝珠山と号し、日蓮宗。本尊は十界大曼陀羅。
常照寺の前身は上荒河にあった宝珠山蓮華院金胎寺という真言宗の寺院であった。日蓮の嫡孫日範がこの地に巡錫し、金胎寺の僧照円と問答して日蓮宗に改宗させたと伝える。その後兵火にかかるなどして荒廃していたのを、二一世日量が藩主松平忠房に請い現在地に寺地を賜り再興を図った。
常照寺
じようしよじ
仙寿山と号し、真宗高田派。古くは真言宗であった。本尊は運慶作と伝える阿弥陀如来。「寛文覚書」に「高田宗、鳴海村浄仙寺末寺、仙寿坊、寺内ハ年貢地、外ニ松林五畝前々除」とみえる。創建年代は明らかでないが、藤原志摩守を開基とする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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常照寺 (じょうしょうじ)
京都府京都市右京区にある臨済宗天竜寺派の寺。大雄山と号する。通称常照皇(じようしようこう)寺。光厳上皇の開基。南北朝内乱期の複雑な政局のなかで,数奇な運命にもてあそばれた北朝初代の光厳天皇は,捕らえられていた南朝後村上天皇の吉野の行宮で1352年(正平7・文和1)落飾,勝光智・無範和尚と号した。その数年後,上皇は許されて帰洛したが,夢窓国師に師事し,ほどなく従僧1人を供に諸国行脚の旅に出た。丹波山国荘に入って一寺を開き,安住の地と定めた。これが当寺の起源である。64年(正平19・貞治3)上皇は当寺に没し,遺言により遺骨は寺後の丘上に葬られ,陵上に松だけが植えられたという。当寺背後の山国陵がこれである。寺運は中世末に衰えたが,近世になって皇室の保護をうけて安定し,現存の開山堂(怡雲(いうん)庵),方丈,勅使門,庫裏,舎利殿など,すべて万治(1658-61)以後の建築である。寺域は幽邃閑寂の景地であり,四周は丹波北桑の峰が群立し,京都の市中から車で約1時間,四季の風景をめで,北朝の哀史をしのんで訪れる人も多い。
執筆者:藤井 学
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の常照寺の言及
【吉野】より
…なお,吉野をめとった紹益は親の勘気をうけ下京に閑居したが,のち本阿弥光悦の仲介で本家に戻り,吉野は紹益の正妻として没し,佐野家の菩提寺立本(りゆうほん)寺(今出川寺町)に葬られた。また鷹峰常照寺の山門は吉野の寄進したものとされ(吉野門と通称する),同寺にも供養塔があるほか,境内に吉野をしのんで吉野桜が植えられている。【守屋 毅】。…
※「常照寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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