金融収支(読み)きんゆうしゅうし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「金融収支」の意味・わかりやすい解説

金融収支
きんゆうしゅうし

国際収支表の構成項目。対外金融資産・負債増減に関する取引の収支状況を示す。直接投資証券投資金融派生商品、その他投資、外貨準備に区分される。

[前田拓生 2016年3月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金融収支」の意味・わかりやすい解説

金融収支
きんゆうしゅうし

金融収益と金融支出の差額をいう。金融収益は,余裕資金の運用によって受け取った有価証券利息,受取配当,受取利息,有価証券売却益などから成り,金融支出は,社債利息支払利息,有価証券売却損などから成る。近年自己資本比率の向上,潤沢なキャッシュフロー,有利な資金運用機会の出現などを背景に,金融収支が大幅黒字となる企業も出てきている。また,営業利益が赤字となった企業では,有価証券売却益を捻出することによって,当期利益の黒字化を企図する場合もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android