金融空洞化(読み)きんゆうくうどうか

百科事典マイペディア 「金融空洞化」の意味・わかりやすい解説

金融空洞化【きんゆうくうどうか】

国内の金融取引が次第に海外にシフトしていき,国内金融機関が弱体化してしまう現象。産業活動の拠点が海外に移り,国内の産業基盤が弱体化することを〈産業空洞化〉ということに由来する。空洞化実態は東京市場での株式売買高や外為取引高の減少,外国企業の東京市場からの上場撤退,日本株式の海外市場での取引増加,海外企業の円建て債発行の低迷ユーロ円債の発行増加,外資系金融機関の日本国内からの支店・事務所撤退などの動きが挙げられる。空洞化の要因としては,日本の人件費地代などのコストの高さ,人的資源(国際金融業務に精通した会計士や弁護士の数)の問題,税制や割高な手数料,新商品開発に関する規制の強さなどが指摘されている。

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