釘町久磨次(読み)クギマチ クマジ

20世紀日本人名事典 「釘町久磨次」の解説

釘町 久磨次
クギマチ クマジ

大正・昭和期の舞台美術家



生年
明治39(1906)年4月6日

没年
平成8(1996)年6月28日

出生地
佐賀県伊万里市

本名
釘町 熊次

学歴〔年〕
伊万里尋常小〔大正5年〕中退

主な受賞名〔年〕
舞踊協会賞〔昭和40年〕,演劇賞〔昭和52年〕,勲四等瑞宝章〔昭和53年〕,長谷川伸賞〔昭和56年〕,伝統文化ポーラ特賞〔昭和60年〕,松尾芸能賞(功労賞)〔平成8年〕

経歴
芝居の興行関係の家に生まれ、子役もつとめた。大正5年10歳の時、上京し大道具師の名人14代目長谷川勘兵衛の弟子になる。傍ら、背景画を数馬英一、2代目竹柴金作に学ぶ。13年金井由太郎とともに、金井大道具を設立、背景画の責任者となる。同時に舞台美術家としても活動を始める。昭和5年東京劇場の主代背景主任となり、以後邦楽座新橋演舞場国立劇場等の背景主任を務めた。歌舞伎舞台美術の生き字引といわれる。29年金井大道具(株)専務、45年非常勤取締役相談役。著書に「歌舞伎大道具師」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「釘町久磨次」の解説

釘町久磨次 くぎまち-くまじ

1906-1996 大正-昭和時代の舞台美術家。
明治39年4月6日生まれ。大正5年上京して14代長谷川勘兵衛の弟子となる。のち金井大道具で舞台の背景画を担当する。昭和5年東京劇場の背景主任となり,以後,新橋演舞場,国立劇場などでおおくの舞台装置を手がけた。平成8年6月28日死去。90歳。佐賀県出身。本名は熊次。著作に「歌舞伎大道具師」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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