日本歴史地名大系 「釜清水村」の解説 釜清水村かましみずむら 石川県:石川郡鳥越村釜清水村[現在地名]鳥越村釜清水別宮(べつく)村の東に位置し、集落は手取川左岸の河岸段丘上にある。村の北端には、新開によって一村立てとなった岡野(おかの)村があった。当地にある弘法(こうぼう)池は釜池ともよばれ、村名の由来とされる。かつて弘法大師が村長の久兵衛宅で水を求めた際、久兵衛の老婆が急峻な立地をものともせずに水を汲みあげたため、これを喜んだ大師が家のそばに穴をあけたところ清水が湧出し、釜清水あるいは釜池と称したと伝える(能美郡誌)。「天文日記」天文一一年(一五四二)八月二三日条に「山内道正、在所かま志ミづ」とみえ、当地の道正が一向一揆の門徒組織である山内(やまのうち)四組の構成員として、摂津石山本願寺の三十日番衆に上番している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by