釣藤(読み)ちょうとう

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「釣藤」の解説

ちょうとう【釣藤】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。アカネ科カギカズラ、またはトウカギカズラとげを乾燥したもの。鎮静鎮痛鎮痙(ちんけい)などの作用がある。呼吸麻痺(まひ)させる作用があるので使用に注意が必要。慢性頭痛に効く釣藤散(さん)神経症不眠症に効く抑肝散(よくかんさん)高血圧に効く七物降下湯(しちもつこうかとう)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android