釣藤散(読み)チョウトウサン

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「釣藤散」の解説

釣藤散

(ツムラ、松浦薬業)


 血圧動脈硬化症自律神経失調症などからおこった、慢性的な頭痛の治療薬です。


 中年以降の比較的体力のある人で、日頃から肩こりめまいなどを伴った慢性的な頭痛がみられる場合(とくに高齢者で、朝起きたときに頭痛・頭重がある場合)に用います。


①著しく胃腸の弱い人、ほかの薬を用いている人は、あらかじめ医師に報告してください。


②副作用として、食欲不振、吐き気などの胃腸症状をおこすことがあります。


③長期間用いているときに、過敏症(発疹かゆみなど)、血圧の上昇、むくみ、体重増加、脱力感、手足けいれん麻痺まひなどの異常を感じたら、服用を中止し、すぐ医師に報告してください。


④指示された期間用いても症状が改善しないときは、医師に報告してください。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「釣藤散」の解説

ちょうとうさん【釣藤散】

漢方薬の一つ。生薬(しょうやく)釣藤石膏(せっこう)麦門冬(ばくもんどう)陳皮(ちんぴ)茯苓(ぶくりょう)半夏(はんげ)防風(ぼうふう)菊花(きくか)人参(にんじん)生姜(しょうきょう)甘草(かんぞう)などを含む。漢方古典本事方(ほんじほう)』などに処方が示されている。慢性の頭痛などに用い、高血圧の諸症状をともなうとき、とくに有効とされる。中高年で通常の体力の人がおもな対象。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「釣藤散」の解説

釣藤散(ちょうとうさん)

漢方薬のひとつ。頭痛、めまいなどの症状に処方される。

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