鈴木華邨(読み)スズキ カソン

20世紀日本人名事典 「鈴木華邨」の解説

鈴木 華邨
スズキ カソン

江戸時代末期〜大正期の日本画家



生年
安政7年1月2日(1860年)

没年
大正8(1919)年1月3日

出生地
江戸・下谷

別名
通称=惣太郎,別号=忍青

経歴
はじめ四条派の中島享斎に師事し、のち土佐派や浮世絵長所をとり入れて一家を成した。花鳥山水画に秀で、明治40年第1回文展に「平和」で3等賞、ついで「群鴨」で褒賞、43年日英博覧会には「雨中渡舟の図」で金牌を受賞した。一方、尾崎紅葉「不言不語」の挿画幸田露伴「新羽衣物語」の口絵の他、「新小説」などの雑誌の口絵も描いた。門下梶田半吉がいる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木華邨」の解説

鈴木華邨 すずき-かそん

1860-1919 明治-大正時代の日本画家。
安政7年2月17日生まれ。菊池容斎(ようさい)の高弟中島亨斎にまなぶ。明治40年第1回文展に「平和」が入賞。花鳥山水画にすぐれ,挿絵や陶磁器などの工芸図案でも知られた。門下に梶田(かじた)半古がいる。大正8年1月3日死去。60歳。江戸出身。本名は惣太郎。別号に忍青。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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