20世紀日本人名事典 「鈴木道太」の解説
鈴木 道太
スズキ ミチタ
昭和期の教育者
- 生年
- 明治40(1907)年8月1日
- 没年
- 平成3(1991)年3月13日
- 出生地
- 宮城県白石市
- 本名
- 鈴木 銀一
- 学歴〔年〕
- 宮城師範〔昭和2年〕卒
- 経歴
- 昭和2年仙台市郊外の七郷村荒浜小学校に赴任、貧しい子どもたちに接して生活綴方運動、土に根ざした文化運動を展開。謄写版刷りの児童文集「手旗」などを出し、県下の教育同人誌「カラマード」を主宰。8年宮城県内の綴方、国語教師を糾合し「国語教育研究」を創刊、また9年には宮城、秋田、山形、福島の教師を糾合、北日本国語教育連盟を結成、機関紙「教育・北日本」を創刊、青森、岩手の参加を得て東北地方に地方性教育の実践を広げた。14年教育科学研究会に参加、15年治安維持法違反容疑で検挙、起訴された。18年出獄、土木労務者、大河原町役場書記などをして敗戦。23年から宮城県児童福祉司となり教育、文化運動に活躍した。著書に「親と教師への子どもの抗議」「鈴木道太著作選集」(全3巻)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報