20世紀日本人名事典 「鈴田照次」の解説
鈴田 照次
スズタ テルジ
昭和期の染織家
- 生年
- 大正5(1916)年10月27日
- 没年
- 昭和56(1981)年9月8日
- 出生地
- 佐賀県杵島郡
- 学歴〔年〕
- 東京高等工芸学校(現・千葉大学)図案科〔昭和13年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術選奨文部大臣賞〔昭和52年〕「木版摺更紗着物・とり文」,紫綬褒章〔昭和53年〕
- 経歴
- 昭和26年稲垣稔次郎に師事し、型染を学ぶ。新匠会展、日本伝統工芸展で活躍、39年日本工芸会理事を務める。作家活動は大きく2つの時期に分けられ、前期は型染で作家としての地位を確立した。44年以降は、技法が途絶えていた「鍋島更紗」の復元の研究に取り組み、百年ぶりに復元、その成果を生かした木版摺りの技法を用い、地味な色調を現代風にアレンジして着物、帯の製作を行った。型染と異なる独自の作風を持つ作家として注目される。題材には植物を多くとりあげた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報