鉄村(読み)くろがねむら

日本歴史地名大系 「鉄村」の解説

鉄村
くろがねむら

[現在地名]岡山市鉄

南方みなみがた村の北西たつくち(二五七・一メートル)東方に連なる低い山地南麓に集落がある。山陽道が通り、西隣藤井ふじい宿の加宿であった。廃坑跡やタタラ遺跡があり、地名は鉄生産地であったことによると伝えられる。中尾なかお村六社大明神(現八幡宮)の文禄四年(一五九五)の神領書上(黄薇古簡集)に「鉄ノ」新七郎、「くろがね」与三郎などがみえる。慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)居都こづ庄に黒金村とあり、寛永備前国絵図では高六〇五石余。正保郷帳には水損小と注記がある。「備陽記」によると田畠三三町四反余、家数五六(寺社とも)・人数三六八、池二。文化年間の「岡山藩領手鑑」によれば直高一千四五石余、蔵入。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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