鉤引(読み)かぎひき

精選版 日本国語大辞典 「鉤引」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐ひき【鉤引】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正月初山入り仕事始め)や二月の山の神祭の日に、小枝で作った木の鉤を神に供え、山の神をまつる行事。三重県北半部から滋賀県にかけての呼称。鉤引神事。
  3. ( 「がきひき」とも ) 子どもの遊びの一つ。子どもが小指をひっかけて引き合うこと。また、そのようにして約束をしたり仲なおりをしたりすること。ゆびきり。
    1. [初出の実例]「ご、しゃうぎ、すご六、がき引、うでおし、ちからわざ、すまふならいし所も有」(出典:浄瑠璃・吹上(1658‐61頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android